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これぞ「ガンダム版キングゲイナー」劇場版GのレコンギスタⅠ 行け!コアファイター!視聴感想

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Gレコ劇場5部作の第1作「行け!コアファイター」を視聴したのでその感想。

やっぱ細かい描写が見てて楽しい作品だぜ…。

 

※Gセルフのデザインを担当された「あきまん」さんに当記事がリツイートされました!

帰ってきたGレコ!

まず、初っ端で前期OP「BLAZING」が流れて感動した。

Gレコは最近の作品ってイメージだけど、もう5年前だからね。

中学生が高校に入学して大学受験の勉強にいそしむくらいの期間が経ってるわけですよ。

 

「ああ、あの頃は大学生でまだブログも書いてなかったな」と感慨にふけってました。

 

OPが終わって最初に目に入るのは、Gセルフが降下してくるシーン。

機体から落ちたラライヤが酸欠で苦しむ演技が凄い。

見ているこちらが苦しくなるほどのリアリティです。

福井裕佳梨さんってこんな演技が出来るんだなぁと、トップ2のノノを思い出しながら感じました。

 

場面は変わって、授業を受けるキャピタルガード達が映し出される。

真面目に授業を受けていると…ノレドたちチア軍団が応援に駆け付ける!

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画像はTV版のもの。この突き抜けた明るさこそがGレコ!って感じしますね

捕まえろ!というケルメスと、ヒュー!と言いながら嬉しそうに女のケツを追いかける学生たち。

この学生らしいノリが微笑ましい。

ケルメスの「彼女がいないやつのことも考えてやれ」って台詞がいいよね。

生活感のある生きた描写

Gレコと言えばやはりこれでしょう。

コクピットの中にトイレがあったり、何気なく生活感を感じさせる描写がいい。

今例に挙げたトイレの描写なんかは特に気に入っていて、ベルリが腹痛になった時のシーンがいいんですよ。

 

トイレをしている間、「音姫」みたいに音楽が流れるから、一緒に乗り合わせてる人が不快に感じないような仕様になってるんですね。

しかもその音楽は設計者の趣味。

こういう「物語には関係しないけど、その世界を感じられる描写」がたまりません。

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コクピットがトイレというのは斬新ですが、機能的だし理にかなっています

また、自然の描き方もすごくいいんですよね。

モビルスーツが出れば、森のリスやカバといった野生動物が逃げ出す。木々が揺れる。

 

「モビルスーツを使うことで自然にどんな影響が出るのか?」

 

というところまでトータルで描写されていて、一種のメッセージを感じます。

こういった自然の描写や、前述した生活感のある描写に「キングゲイナー」を感じずにはいられない。

細かな演出が光る戦闘

瞳の描き込みで生まれ変わったGセルフ

戦闘もね、たまらんですよ。

…の前に、TV版との大きな違いについてお話しておきたい。

それは、「Gセルフの瞳の描き込み」です。

瞳が描き込まれたことで、より人間らしい表情をするようになりました。

 

この効果は絶大で、アイーダがキャピタルタワーを占拠した際には、ベルリ達を見下ろす形で「畏怖」が強調されていましたし、ベルリが海賊の仲間になって守るために戦おうと出撃する際には「希望」を感じさせる爽やかな表情でした。

Gセルフほど、見る角度やシチュエーションで表情の変わるロボットも中々ないと思います。

これだけで劇場版を見る価値があると断言できる素晴らしい変化。

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劇場版最大の魅力はこの「瞳」にあります。TV版とは全く違った見方ができますよ

ベルリの才能が生きる戦闘

さて、Gセルフについて語ったところで戦闘シーンに話を戻します。

TV版でも健在でしたが、ビームサーベルの演出が素晴らしいです。

煌びやかなエフェクトが繊細なタッチで描かれていて、見ているだけでうっとりします。

 

もちろん使い方も良くて、グルグルと回転させることでビームライフルを弾いたり、ビームを細く伸ばして敵を真っ二つにしたり…。

ベルリの天才的な操縦技術も相まって、本当に見ていて飽きないです。

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エフェクトの美しさも相まってうっとりしちゃう…

ベルリの天才っぷりはマスク戦でも発揮されています。

マスクの駆るエルフブルックに頭を取られ絶体絶命の天才クリム。

その間にコアファイター単独で突っ込み、水の球を炸裂させることでマスクの視界を奪い一瞬のスキを作る。

 

武器ではないものを機転を利かせて応用する。

これを天才と言わずしてなんというのか。

そして炸裂した水の球の美しいことよ…。

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機転を利かせた戦い方こそベルリの真骨頂。スコード!

海賊基地の襲撃戦では、デレンセンがクリムのモンテーロの指を切断、落としたジャベリンをベルリが拾い、咄嗟にクリムのやっていたビーム弾きをするという芸当も。

ベルリ少年の才能が垣間見れる描写です。

見どころ満載!デレンセン対クリム

この二人もベルリに負けちゃあいません。

テクニックがすごいんですよ。

 

クリムのモンテーロですが、ジャベリンを回転させることでビームライフルを弾くのがカッコよすぎます。

もちろん攻めることにも使っていて、「ジャベリンはこう使う!」という名台詞と共に、敵のフライトユニットを貫通します。

 

ところがどっこい、歴戦のベテランであるデレンセンには通用しません。

「なぁにがジャベリンよ!」と投擲されたジャベリンをかわし反撃にでます。

この前にジャベリンで他の機体がダメージを受けていることから、デレンセンの技量の高さがうかがえます。

アイーダの苦悩

「行け!コアファイター!」なんてサブタイトルですが、個人的にはこの1作目は「アイーダの苦悩」にフォーカスした作品なんじゃないかなと思ってます。

囚人として捕らえられたアイーダを助けに来たカーヒル。

グリモアの連続パンチかっけえええ!からのカーヒルがアイーダを目視、間髪入れずにベルリのビームライフルがカーヒルのグリモアを貫く…。

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一瞬のスキを突いたベルリの反撃。これが悲劇の引き金となる…

この一連の流れがテンポ良すぎるんですよね。

そして、たった一発のビームライフルが愛する人を奪い去るあっけなさ。

 

アイーダを守りたい一心で放ったビームライフルが、アイーダの最も大切なものを奪い去ってしまった悲劇。

この場面の後、アイーダは何度もカーヒルのことを思い出し涙します。

そんな彼女が、「姫」という立場上、愛する者を奪ったベルリに笑顔で感謝を伝えなければいけない。

 

姫としての責務と一人の人間としての感情。

その二つがないまぜになった複雑な心境が見ていて辛い。

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気丈に振舞ってはいるが、年相応の弱さもある。それを受け止めてくれる人がいなくなった今、彼女は…

アイーダが偉いのは、どんなに辛くてもそれを人前では見せないこと。

だからこそベルリに感謝を伝えることが出来た。

そして、そんな自分を嫌悪してもいる。

 

この弱みを人に見せられないことこそがアイーダの弱さで、それを知って受け止めてくれるカーヒルはもういない。

一人で抱え込んで、さらに辛くなる…。

アイーダの気持ちを代弁するように、アルケインの表情が悲しんで見えるのが良い。

 

生まれ変わったGレコの幕開け、楽しませてもらいました。次も楽しみです。

 

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