やっぱりトップは6話まで見てこそだよな…と再認識できる最終回でした。
あれから15年
なんと、宇宙怪獣の群れを殲滅してから15年もの月日が流れたところから始まりました。
コーチと結婚したお姉さまもすっかり未亡人に…
1話丸々モノクロ演出なのも面白い。
キミコの娘もすっかりノリコと同じ年頃に。
宇宙ではたった数ヶ月でも、地球では何十年もの時間が流れる…
お姉さまは、そんな宇宙へ再び赴く。
宇宙怪獣との戦いを本当に終わらせるために。
ノリコの宇宙へ行くために。
宇宙への殴り込み
ノリコとお姉さまが宇宙怪獣の大群を退けてから半年、宇宙怪獣の本星ごと壊滅させるべく「銀河中心殴り込み艦隊」が動いていました。
いいよね、このヤケクソなネーミング。
シンプルでわかりやすい。
お姉さまも合流を目指しますが…なんなんだそのパイスーは!
トップ部隊のハイレグパイスーよりさらにハイレグ感が増してやがる…。
これを三十路のおばさんに着せるなんて正気の沙汰じゃないよ。
それにしても、お姉さまは美しい年の取り方してるよね。
残酷な時の流れ
ついに再開を果たしたノリコとお姉さま。
ノリコの部屋には思い出の写真が貼られていて、時の流れを感じさせます。
もう、ここに写っているみんなとは違う時の中で生きている…
お姉さまにとっては15年ぶりの再会でも、ノリコにとってはたった半年の出来事。
そんなノリコに、大親友であるキミコからの手紙が渡される。
手紙には、すっかりおばあさん口調になったキミコからのメッセージ。
「もう、私が生きているうちには会えないかもしれないけれど」
同じ学校に通い、笑い合っていた親友。
そんな親友とは全く違う時の中を生きていて、ノリコだけが取り残されている。
キミコの娘はノリコと同じくらいの年に成長していて、大きな時の流れを感じさせる。
そして、そんなキミコの娘のメッセージカードがニクイ演出。
これ、1話でノリコの父親が見ていたノリコのメッセージカードと同じ構図、同じ内容なんですよね…
奇跡は起きます!起こして見せます!
宇宙怪獣の本星を消滅させるための秘密兵器であるブラックホール爆弾を起動させるも、縮退炉が起爆しない…
奇跡は起きなかったか…
落胆するタシロ艦長を、ノリコが遮ります。
「奇跡は起きます!起こしてみせます!」
ガンバスターの縮退炉を使った手動の起爆を提案するノリコですが、それは自爆を意味する…
しかし、そこにお姉さまも乗った!
「縮退炉が2つあれば、1つ使ってもガンバスターは動かせるわ」
共に生きて帰るため、お姉さまはノリコのバスターマシンと合体し本星へと突入します。
シズラーブラックでは圧に耐えられないにも関わらず、ユングも共に本星へ降りようとする。
「ユング、私たちは死にに行くわけじゃないのよ。必ず生きて帰るわ」
「こんなところじゃ、もう同じ時を生きることは出来ないのよ!」
仮に縮退炉による起動が成功したとしても、ワープの出来ないガンバスターでは地球へ帰還するころにはとてつもない時が流れてしまう…
だからこそ、友としてユングは共にいようとした。
しかし「キミコの娘に私のことを伝えてほしい」とノリコに頼まれ、ユングは2人を見送る…
ありがとう、ガンバスター
縮退炉をガンバスターから引きちぎるノリコですが…このシーンがめちゃくちゃいい!
胸部パーツを引きちぎるところがとてもいいし、露出した内部がまたね…いい。
このゴチャゴチャ感、最高です。
どことなく印象的ですよね。
そして縮退炉をぶち込む!
ああ…美しすぎる…
ボロボロになったガンバスターも…いい…
役割を終えたガンバスターで「1万2千年後」の地球へと帰還するノリコ達。
地球に光はなく、やはり人類は絶滅してしまったのかもしれない…
そんな不安がノリコ達を襲います。
しかし、徐々に光が灯り始め…
「オカエリナサイ」の文字が!
こうしてノリコ達は地球への帰還を果たすのであった…
まとめ:非常に意味のある最終回
よく「トップをねらえ!は4,5話だけ見ればいい」と言われます。
全編通して見て、これは半分正解で半分不正解だと思いました。
なぜなら、ガンバスターの活躍を見たいだけであれば確かに4,5話だけ見るのが正解だからです。
しかし、そのガンバスターの起動はコーチとの特訓やスミスの死を乗り越えたからこそのカタルシスがあります。
それに、最終回の「オカエリナサイ」がなければノリコ達の戦いは本当の意味では終わりません。
なので「トップをねらえ!」という作品を楽しみたいのであれば1話から最終回まで見てほしいですね。
総評記事も書きたいと思いますので、そちらもぜひ見てくださいね。