先日、別記事で
ハードが進化して、スパロボにおいては任天堂機とPS機に境界がなくなった今、かつての任天堂機の役割はスマホにシフトするんじゃないか…。そう思うのです。
と書きました。これをもう少し掘り下げていきたいと思います。
現在の役割分担
ハードの進化について話す前に、今現在のエーアイとBBスタジオの役割を整理したいと思います。
エーアイ
任天堂携帯機スパロボを担当。各作品は全て単発であり、世界観の繋がりはない。GBA、DS時代はボイスなしだったが、3DSになるとボイスが付き開発費の高騰が危ぶまれた。ロボットの等身は比較的デフォルメされており、ある程度動きに誤魔化しが効く。
BBスタジオ
スパロボのフラグシップとして、PS機にてαやzといったシリーズ物スパロボを担当。近年ではV、X、Tのように単発作品を手掛けている。ロボットの等身は高く、動きに誤魔化しが効かない。
ハードの進化
ハードスペックが上がったことで、実質的な任天堂携帯機の最新機「switch」もPS機同様のHD画質に進化しました。それはBBスタジオ製のスパロボにも十分対応できるもので、実際にV、X、Tの3作はswitchにて発売します。
となると、これまでの棲み分けは崩れてきます。比較的デフォルメが効いていたエーアイスパロボも、戦闘アニメに関してはBBスタジオ同様の水準が求められます。
また、「単発作品はエーアイ」という役割だったのも、BBが単発作を手掛けるようになり重要度が薄れています。
今後の棲み分け
前述の通り、ハードの進化によってエーアイとBB…任天堂機とPS機に境がなくなりました。そうなると、今後考えられる方針は下記2点かと思います。
1.エーアイはアプリ型スパロボにシフト
2.エーアイ・BBで素材を流用してどちらもHD機での開発を行う
1ですが、DDの素材を流用することで小規模な「買い切りアプリ型スパロボ」を開発するんじゃないかと思います。こちらも声付きではありますが、低価格、小規模というところでDDレベルの戦闘アニメを提供できれば問題ないでしょう。
参戦作品も、小規模なことを活かして若年層向けの尖ったラインナップにしたり、スパクロのエッセンスを取り入れることも出来ると思います。DDのように年代別スパロボを出したり、1つのコンセプトでまとめた作品群にすることも出来る。
2は、3z~TのHD資産をエーアイも活用することで、エーアイとBBがそれぞれ家庭用の新作を出すという方式です。お互いが新たに作った素材を共有しあうことで開発スピードを上げることが出来ます。また、素材が多くなればなるほど参戦作品の組み合わせにも幅ができ、マンネリ化を防ぎやすくなるというメリットもある。
詳しくは下記記事をどうぞ。
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【スパロボ新作】BBスタジオの戦闘アニメを流用したエーアイ新作が出る可能性はあるのか
続きを見る
まとめると、
・エーアイ→単発、BB→シリーズという図式が崩れている
・任天堂携帯機もPS機並みのクオリティで開発が可能になった
・今後エーアイは、アプリ型スパロボかBBの素材を流用して家庭用新作を出すかの二択になる
BX発売以降、フルメタの開発を担当したという情報以外音沙汰のないエーアイ。さざなみとスパロボを作っているという噂もありますが、果たして…?
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【新作スパロボ】スパクロの素材を流用した3Dスパロボは実現可能なのか?【3Dモデルの比較】
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