リヴァイアス20周年ということで、谷口監督へのインタビューが公開されています。
はじまりは恋愛ゲーム!?『無限のリヴァイアス』谷口悟朗監督 | クリエイターズVOICE
色々気になるところがあったので所感を書いていきます。
始まりは恋愛ゲーム
当時、サンライズでは恋愛ゲームとアニメを連動しようという企画があったそうで、その流れでリヴァイアスが立ち上がったそうです。ただ、ゲーム会社が降りた結果アニメだけが残ったそうな。
ビバップ、エスカフローネ…若手の大抜擢
当時のサンライズは「このままじゃ新しいものが生まれない」という危機感があったようで、新しい風として外部から監督を呼んだり、「エスカフローネ」の赤根さん、「ビバップ」の渡辺さんといった当時の若手を抜擢して新しいものを創ろうとしていたと。
その流れの中で谷口さんも選ばれたとか。
青春のリヴァイアス
当時の事業部長からは「ガオガイガー」「ガサラキ」との差別化という意味で青春ものを推されていたそうで、それがリヴァイアスに繋がったと。青春の拗らせじゃねえか!と思ってたらインタビュアーにも突っ込まれてた(笑)
リヴァイアスとネットの繋がり
リヴァイアスと2ちゃんのオープンは重なっていたらしく、ネット社会の影響を受けているんじゃないかとのこと。確かに、陰で悪口を言ったり、匿名で何かをするというある種の気持ち悪さというのはリヴァイアスにも色濃く出ているような気がします。
というより、そこがリヴァイアスの肝でもあるのかなと思っていたり。その異常さをどのように捉え、乗り越えていくのか。みんなが狂っていく中、正常な精神を保っていた昂治の視点で描かれるのがリヴァイアスの魅力ですね。
ルクスンからジェレミアへ
陰湿な空気があるからこそ、ルクスンのような明るいキャラを出してよかったとおっしゃっています。転落から這い上がる、そうした成長からちゃんとした人間になっていく。このルクスンの発展形がギアスのジェレミアに繋がっているんだと、最近気づいたそうです。
ルクスン、めっちゃいいやつだからな…。最初はただのボンボンって感じだったけど、艦長を降ろされてからは自分にできることを地道にやっていたし、なぜ自分が艦長を降ろされたのか?というのをしっかりと見つめなおしている。最後には頼もしい艦長となってリヴァイアス号にカムバックしてくれて感慨深かったですね。
「無限」の意味
無限のリヴァイアスの「無限」ってなんだよって思ってましたが、「黒」と捉えているそうです。キャラクター達の可能性を色に例えた時、重ね合わせると黒になるからだそうな。うーん、わかるようなわからないような(笑)
リヴァイアスは昂治を主人公として彼の目線で物語が進んでいきますが、あの艦の中には数百人という子供たちがいて、その全員が主人公の群像劇なんだと私は捉えています。昂治だって、全体の中で見ればその中の一人にすぎない。
秩序を創ろうとする者、利権を守ろうとする者、暴行を働く者…。そうしたキャラクター達が一つの艦の中で交差していると考えれば、「黒」というのは納得がいきますね。
なんだかリヴァイアス熱が上がってきてしまったな…。とりあえず、本家スパロボでdis_を聴いて絶頂したい。