スパロボ第二のスマホ向けアプリ、スパロボDD。本家をそのままスマホ向けに最適化した本作の登場で、スパクロの立場は危うくなっているように思います。そんなスパクロはサービスが終了してしまうのか?考察してみました。
スパクロの強みと弱み
スパクロの強みは、状況を限定して短編を展開できること。具体的には
- 参戦作品を小規模化
- 舞台を一つの世界にまとめる
- 上位存在を1人にする
の3点。
関わる作品を少なくすることで世界観をまとめやすくしたり、エンブリヲやブラックノワールのような上位存在を1人にして原作同様の脅威を演出することも出来る。これは参戦作品の多い家庭用スパロボでは難しいことです。
この強みが遺憾なく発揮された例が、ガンダムOOのネーナが主人公となった「翻弄される少女」です。参戦作品は「OO・ダンバイン・クロスアンジュ」の3作品がメイン。上位存在がエンブリヲだけなので、その能力が際立つ。
-
-
【スパクロ】ひとりぼっちは嫌だよね…ネーナが主役の「翻弄される少女」
続きを見る
一方で、スパクロの弱みとなるのが「いつものスパロボじゃない」こと。
何がスパロボをスパロボたらしめているのか。それは「画面下に台詞ウィンドウ、左下に顔グラ、画面いっぱいに表示される2Dの戦闘アニメ」でしょう。これはスパロボDDのPVで強く感じました。
このフォーマットに沿っていて始めて「スパロボ」だと認識できる。スパクロの弱みはそこで、期間限定参戦の驚きが参戦告知でピークになってしまう原因だと思います。
せっかくアイカツ!やクレしんが参戦しても、スパロボの顔たる戦闘アニメがいつものフォーマットではない。だから、「あ、〇〇がスパロボに出てる!」とはなりにくいし、盛り上がらない。
「いつものフォーマット」にイレギュラーがあるからこそ驚きや感動があるのであって、それが出来ないスパクロは弱い。その点、DDは上述したフォーマットに則っているため、期間限定で意外な作品を出しても受け入れられる可能性が高い。
普段スパロボをやらない層でも「あ、〇〇がスパロボに出てる!戦闘アニメすげえ!」とイベント開始後にも興味を持ってもらえるでしょう。クオリティの高い戦闘アニメであれば、snsで拡散されるのも早い。
スパロボCCの終了
スパロボCCはスパクロの配信開始と共に終了しました。共存期間はわずか2か月。
恐らく、今後を見据えて最初からスマホ向けに開発されているスパクロにスパロボのソシャゲは1本化しようと考えられていたのでしょう。
DDはスパクロ同様にスマホ向けのアプリですし、DDに一本化しようという意図があるのかはわかりません。スパクロはスパクロで独自路線を貫いてますし、売り上げも悪くないようです。そのため、CCほどの速さでサービスが終了することはないでしょう。
ただ、リソースの問題があります。現在スパロボは、家庭用版権、OG、DD、スパクロと4ライン動いています。さらに、3D スパロボ、任天堂携帯機が動いている可能性もあり、そうなれば6ライン。果たして、スパロボにそこまでの体力があるのか?という疑問があります。
だとすれば、アプリゲーはDDに集約させて、スパクロに回していたリソースを他に回す…というのは十分考えられる展開ではないでしょうか?期間限定参戦やイベントシナリオのような短編はDDでも可能なはず。DDにはスパクロの代替となり得るポテンシャルがあります。
実際のところ、スパクロが終了するかどうかは売り上げとDDの動向次第かなと思います。DDはガシャだったり育成だったりというアプリゲームで大事な部分が不評を買っているようですので、話題性とは裏腹に定着しない恐れがある。
そうなれば、固定客もついてるスパクロはまだまだ現役で活躍するのでしょうね。