第22話 誰がために
ウェンディとカギ爪の会話が印象的。自分の計画にウェンディを誘うも拒絶され、だけどそれを良しとする。「もっと早くあなたたちに出会いたかった…。」これはカギ爪の本心か。ウェンディのように、自分の意思を強く持てる人間。それこそが、本当にカギ爪の欲していたものなのかもしれない。
カギ爪と会っていたことを咎められるウェンディだが、「私は子供じゃない」と言い返す。ミハエルと会った駅で別れそうになった時とは違う。
電力供給の面からレイが合流。ダンの打ち上げ前夜には、お互い満身創痍の状態で武器を抜く。「お前は気に入らないが、そのヨロイはいいもんだ」「お前も、ヨロイと女には恵まれたらしいな」友情ではない。だが確かにそこにある奇妙な関係が気持ちいい。
第23話 みんなのうた
カギ爪の悲しい過去が明らかに。カギ爪はマザーから逃れた人間の一人。しかし、その宇宙船では仲間同士で殺し合い…。そんなトラウマから、争いのない世界を作ろうと考えた。飛躍した思考ではありますが、それを実現しうる力(人を引き付ける力など)がカギ爪にはあったのでしょう。
カギ爪の計画に対し、今は理解できなくても、いつかは…。ミハエルは、思考停止しているのかも。
カギ爪を殺したら、ヴォルケインを、静かな海に沈めてやりたい。それでようやく死ぬことができる。やっぱり、レイの本質は優しいんですよね。それだけに辛い。
月の異変に気付く人たち。月は落下してきており、このままではみんな死んでしまう。
ジョシュアの指示を受けながら応戦するレイ。登場と同時に両サイドに一斉砲撃をするヴォルケインがかっこよすぎる。そしてピンチに駆けつけたエルドラとブラウニー。ベタな展開だが、それゆえに熱い。
ヴァン達を仲間ではないとしながらも、バカの集まりだとニヤッとするレイ。こういう展開大好き。張りつめていた人間性が戻ってきましたね。
一方宇宙ではヴァンが衛星に到着。「全部直せ!」というアバウトな指示を理解してくれるシステムが有能すぎる。うちのアレクサと交換してくれ。
サウダーデの前に現れた衛星。軌道上邪魔になるので排除すると…中からダンが!GUN×SWORDをバックに復活を果たすダンとヴァン。月を背にした姿が映える。
論理的に話すミハエルと、バカバカ連呼するヴァン。決して交わらない互いの信念を攻撃に乗せぶつけ合う。なぜ未来を見ようとしない?過去に固執する⁉というミハエルだが、ウェンディを保護の対象として見ている=過去のウェンディしか見ていない・時間が止まっているという点では未来を視れていない。
ヴァンとの旅を通じ、自らの為したいことを見つけたウェンディ。
カギ爪の計画に疑問を抱きながらも、正しいと思い込むことで不安をかき消すミハエル。
果たして、未来を視ているのはどちらか。
第24話 夢の終わり
ハッピーバースデー…おめでとう!ついにカギ爪のヨロイ「バースデイ」が起動する。その影響でピンチに陥るプリシラとエルドラ。レイの目も限界が近く、いよいよ後がない。
高出力のレーザーをマントで跳ね返す離れ業で魅せるヴォルケイン。こんなかっこいいマントの使い方ある?
俺は悲しみから逃げた。今も逃げ続けている。シノを失った悲しみから…。お前はお前だけの夢を持て。そう言うレイは、ジョシュアを気絶させる…。
カギ爪のピンチに現れるサウダーデ。しかしヴォルケインは囮で、脱出したレイにより自爆。そのレイが向かった先はもちろん…。
一歩一歩、しかし確実にカギ爪に近づくレイ。夢を奪われたものはどうなるか知っているか。「選べ!命を取るか!夢を守るか!」渾身の一発はカギ爪に跳ね返り、バースデイのシステムに異常をきたす。
死ぬ間際に見た、カギ爪の顔。やった…!。ありがとう、ジョシュア。レイの復讐は、カギ爪から「夢」を奪った。
夢を見てたよ。悲しい夢だった…。だけど、もう終わったよ。一人にさせて、悪かった。