さて、久しぶりにスパロボの考察でもしてみようかと思います。
表題の通り、家庭用スパロボはBBだけになるんじゃないか?という予想です。
現状の製作ライン
まずは現状把握からしていこうと思います。
ポイント
BB:シリーズものを担当していたが、近年ではV・X・Tと短スパンでの単発作が続く。
エーアイ:任天堂携帯機を担当。2015年のBXを最後に新作は発表していない。
また、PS4で発売したフルメタの製作に宇田Pが関わっていた。
トーセ:かつては単発作を担当していたが、現在はOG担当。
3OG開発中?
さざなみ:3Dスパロボ担当。
2013年のOEを最後に新作は発表していない。
PS4で発売したフルメタの製作に携わっていた。
こんな感じでしょうか。
見てわかる通り、現時点で家庭用スパロボを開発しているのはBBだけです。
もちろん、エーアイやさざなみが水面下で動いている可能性も否定できませんが…フルメタを思えば微妙なところ。
現状の版権スパロボと参戦作の傾向
次に、今現在動いている版権スパロボを整理します。
ポイント
スパクロ
スパロボDD
この2タイトルです。
両者ともスマホアプリでの展開となっています。
次に、この2タイトルの参戦作品の傾向を見ていきます。
スパクロ
ロボアニメはメインで見てない、という人でも知っているようなエヴァ等の有名作品から、本家ではご無沙汰なドラグナー等の懐かし作品の受け皿にもなっている。
最も特徴的なのは、バラエティ豊かな期間限定作品。
タブー視されていた「アイドルマスターゼノグラシア」の参戦に始まり、「リトルウィッチアカデミア」等の非ロボアニメからの参戦、「ジュウレンジャー」といった特撮作品からの参戦も話題を呼んだ。
また、「ロックマン」や「クレヨンしんちゃん」といった「アプリであるフットワークを生かした周年記念コラボ」も目立つ。
スパロボDD
いくつかの作品毎に世界を分割している。
各ワールドはαシリーズや昭和といった年代が近い作品をまとめたコンセプトがあり、「年代別スパロボ」を実現している。
どの年代のプレイヤーでも自分好みの世界を楽しむことができ「知らない作品ばかりで手が出ない」という従来の問題をある程度解消している。
そのため、新規参入のハードルは低い。
「鉄血のオルフェンズ」「革命機ヴァルヴレイヴ」「デビルマン」といったクセの強い、SNS映えする作品が新規参戦しているのもポイント。
こんなところでしょうか。
それぞれの役割を簡単にまとめると
ポイント
スパクロ→参戦作品の幅を広げる
DD→新規参入しやすい土壌を作り、SNSで話題の拡散を狙う
こうなると思います。
で、これって「従来の各スパロボの役割を代替している」ように思います。
役割の置き換え
従来は、本家がシリーズものでメインを務め、エーアイが参戦作品の幅を広げ、トーセがクセの強い作品を出し、その傍らで、さざなみが実験的に3Dスパロボを出していた構図だと思います。
その構図が、上述したスパクロらに置き換えられているように思えます。
BB
エーアイの要素を吸収。
ナデシコ、Gガン等の「エーアイの領分」だった作品が集まり始めている。
また、スパロボファンの好みから大きく外れない程度に参戦作品を冒険している(ヤマト、ビバップ等)
スパクロ
エーアイ・さざなみの要素を吸収。
かつてのエーアイからさらに踏み込んだ形で参戦作品の幅を広げている。
さざなみの特権だった3Dモデルを用いたスパロボであり、Ωスキルによってより画面上でのさざなみ色が強くなっている。
DD
トーセの要素を吸収。
MXのように雰囲気が近しい作品を集め一つの世界観を形成。
また、デビルマンはともかく、ヴヴヴや鉄血といった「ロボアニメだけどクセが強い」作品を扱っている。
戦闘アニメは3Dを用いつつもエーアイチックであり、OE・フルメタで手を組んだエーアイとさざなみがメインで開発している可能性がある。
こんな感じ。
これらから、今後の家庭用スパロボはしばらくBBだけで回していくんじゃないの?という考えに至ったわけです。
…ええ、わかってますとも。色々強引すぎってのは重々承知。
でも、そんなに的外れでもないと思います。
さざなみ・エーアイに関しては「フルメタで培った技術を生かした3Dスパロボ」を水面下で製作しており、並行してDDへ協力している可能性もあります。
ただ、そんな余裕がスパロボにあるのか?と思うんですよね。
というわけで、現状の整理と今後の展望を少し語ってみました。
なにはともあれ、スパロボ30周年記念作品が楽しみです。