まずAV化するにあたり原作改変がある。
それは、五条君が雛人形に一目ぼれしてないし頭師を目指しもないということである。
冒頭から五条君が服の生地の素材触りながら「これじゃ映えないよなぁ」と独り言を呟いている。怖い。あと五条君はそんなこと言わない。
しかしこの改変は妥当である。
AVという短い尺(といっても本作は2時間40分と映画よりも長いが)の中で着せ恋をテーマにAVを作るなら致し方ないだろう。
なお、どうでもいいが五条君の名前は「四条」となっており、活舌の問題か「痴女」に聞こえるのが困りものだ。痴女は君じゃない。
喜多川さんは原作通りアニメ好きのコスプレ好きでギャル口調も健在である。
女優の演技もかなり「喜多川海夢」しており、非常に好感が持てる。
五条君との出会いは、クラスメイトに掃除を押し付けられていたところを手伝うという形になっている。
「パシリにされてんじゃん。ちゃんと断んないとダメだよ!」
何気ないシーンだが、これが伏線となって後半の展開を盛り上げるのである。
アニメでも素晴らしいクオリティだった採寸シーンはバッチリ再現されている。
デザインもちゃんと似せているし、AVなのできわどいアングル、描写も問題なし。
スタイル抜群なこともあり、これは素直に勃起です。
メジャーで胸囲を測るシーンはギャグに振っている。
五条君が「胸の柔らかさが…メジャー越しでも伝わってくる!」とハァハァ言いながら採寸するのだが、「伝わってくる!」で絶対に必要ないのに左手でおっぱいをブルンブルン揺らしている。
ちなみに君が予想する以上にブルンブルンしている。17分15秒からその様子が見れるから是非確認してほしい。
また、ブラトップを測るシーン(生乳)でも「どうしよう…どうしよう…」「あぁ…あぁぁ!」と震えているのだが、震えながらメジャーでおっぱいを擦っている。何やってんだお前ェっ‼︎‼︎
お笑いポイントなのだが、いちいち男優の演技が迫真すぎて惹きこまれる。悔しい。
アニメでも話題となった股下を採寸するシーンも完全再現している。
メジャーで測る前に謎に10秒くらい股下を見つめるだけのシーンもあるがこれはなんなのだろうか。
ただただ股下を見つめハアハア言ってる男を眺めているだけの虚無の10秒である。
さて、そんなこんなでカチンコチンコの完成である。
それを見た喜多川さんが足で刺激してからかってくる。
このタイミングでやたらムーディーな音楽が流れだして笑わせてくるのだが、BGMがないからこそリアル感が出るわけであって、こういった無粋な演出は今後お控えいただきたい。
なお、この足コキで五条はイク。
イッたタイミングでまたムーディーな音楽が流れだす。おやめなさい。
場面転換後、Youtubeでよく聞くフリー音源が流れ出して笑いを誘う。
ストリートファイター6を楽しんでいる私は、この「と〇どちゃんねる」でいつも流れているBGMのせいで「ワタクシ、パロディAV一本でいかせていただきます!」と彼の名言が頭をよぎってしまった。
尊敬するレジェンドを汚してしまい申し訳なく思う。
しずくたんのコスプレだが、意外にも悪くない。
乳袋は全然ダメだが、衣装そのもののクオリティは安っぽくもなく結構ガチだ。
しかし、コスプレしてしずくたんになりきった喜多川さんがディルドをおま〇こに入れてほしいと言い出す展開は少々強引なのではないだろうか。
とはいえコスプレえっちをたくさん撮らないといけないので多少の強引さは必要だろう。それに、五条君の「これが…モザイクの向こう側なのか!すごい!」という名言を聞くこともできたし許すことにしよう。
なお、このシーンは五条君にとってはモザイクなしだが我々はモザイク越しにおまんこを見ている。君と私では見えている世界が違うのだな。
彼女はディルドのことを「お仕置き棒」と呼んでおり「お仕置き棒入れてください…♡」とキャラになりきって懇願してくる。
先ほど、多少強引な展開と言ったことを前言撤回させていただきたい。
これはエロアニメのキャラのコスだからこそ可能なことであり、設定を十二分に活かしたパロAVの鑑ともいえる秀逸な展開である。
そしてその流れでフェラしてくれる。
「ご主人様のおち〇ち〇…おいしいです」と言いながら激しくしゃぶり続ける姿は普通にエロくて普通に出そうになってしまった。私はこの時点で手を使っていないにも関わらずだ。意外と実用性のある一本なのかもしれない。
次は露出度の高いキャラのコスプレを被服室でするのだがこれはコスプレ感が薄いので割愛する。
そんなことより重要なことがあるからだ。
それは、喜多川さんが先生とえっちすることでお小遣いをもらっているということだ。
この「バイト」のおかげで高額なコスプレ衣装の費用を捻出できていたわけである。
もちろん金のためにやってるだけだしキスはキモイと言う理由で拒絶。しかし体は感じている。
私はおっさんに犯されるのが好きではないのでこのシーンの感想も割愛する。制服もすぐ脱いじゃうしな。
でもまあ、スカートだけ穿いた状態でする立ちバックは一見の価値ありかな。ボロい跳び箱に手をついて後ろから突かれるのは至高であったし、乳も良く揺れる。背面騎乗位での感じ方も素晴らしくグッタリした様子がまた抜ける。薄汚れたマットの上でする正常位も男の夢と言えるものであるし、ここで気付いたが靴下を履いたままなのはその道の「フェチ」であれば歓喜するのではないだろうか。それにしてもよく揺れる乳だ。おっさんにガッツリホールドされながら「やだ…やめて…」とピストンされる様は背徳的である。獣のようなセックスだがゴムはちゃんとしているのでそこは安心してほしい。しかし、この行為を見た五条君は幻滅してしまう。
「自分の夢を叶えたい気持ちはわかる。だけど、あんな形でお金を稼ぐのは間違ってると思う。絶対に、自分のために良くないと思います」
そう言って、五条君はお金を受け取ることを拒否する。
その後、彼らはしばらく連絡を取らなくなってしまう…
時は流れ、放課後。
いつかのようにクラスメイトに掃除を押し付けられそうになる五条君だが「掃除は規則だろ。僕だけに押し付けないでよ」と拒絶する。
そう、物語冒頭の伏線がここで効いてくるのだ。そして、喜多川さんもちゃんとしたバイトをしてお金を稼いでいた。
「五条君にまた、コス衣装を作ってほしい」
喜多川さんの想いを受け「世界一のコス衣装を作って見せます」と決意を新たにする五条君。
驚いたことに、この作品はパロAVでありながらエロティシズムにペリペティアを内包したドラマトゥルギーなのである。
「世界一の衣装」の撮影会は原作でもあったラブホシチュエーションである。
これも展開が秀逸で「普通のバイトになったことで撮影スタジオが予算的に無理だった」という物語の展開に沿ったものになっている。なんというドラマトゥルギーだ!
満を持してのセックスがサキュバスであるリズのコスというのも素晴らしい。
催眠してたら自分が興奮しちゃって濃厚ベロキスからのガン攻め乳首舐めは当方も勃起せざるを得ないものでありちゅばちゅば音がえっちすぎてもう我慢できないよぅ!激しいぐぽぐぽフェラからの生挿入騎乗位で「搾り取ってあげるからね♡」はまさに悪魔的でありしっぽ付きのコス衣装はそのままにズラしハメなのがまた一層淫乱である。バックからのカットが多いのも悪魔的采配だ。ズラしハメの真骨頂はバックから眺める尻であることはアメリカのオシーリ大学の研究結果からも明らかであり、国際社会における多様性を反映した作品になっていることに脱帽だ。
五条君のガン攻め腰振りイクイクバック→だいしゅきホールド正常位の中田氏で幸せなハッピーエンドかと思ったら「抜いちゃダメ!」からの攻守交替デビル騎乗位はまさにサキュバスここにあり!
最後にキスからの「私たち…色々相性いいと思うんだよね。付き合っちゃおっか」で爽やかな後味のエンド。なんということだ。普通に最初から最後まで通しで見てしまった。今日はメタファーやろうと思ってたのに!
言うまでもないが名作である。
そんな名作がたったの210円である。だから絶対見てほしい。キミの隣でシコっていたいから。