先日、スパロボの戦闘アニメ流用についての記事を出しました。
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この記事を作る上で戦闘アニメ流用率を出してみたんですが、気付いたことがあります。
それは、新規で戦闘アニメが作られる際の既存作品と新規作品の傾向です。
新規作品が多ければ既存作品の機体数は減る
まずはこの画像をご覧ください。
これはスパロボV,X,Tにおける新規機体数と新規作品率を出したものです。
青で塗りつぶされているセルが既存作品、黄色が新規作品です。
新規参戦に注力したスパロボV
スパロボVはヤマト、クロアン、マイトガインと新規作品の機体数が膨大なためか、既存作品からの復活はZZとナデシコのみとなっています。
そして機体数にも大きな偏りがあり、既存作品の合計機体数が16であるのに対し、新規作品は87です。
新規作品率は80%を超えており、いかにスパロボVが新規作品に力を入れていたかがわかります。
また、マイトガイン、クロスアンジュは次回作にも流用されており、続投前提で参戦したのかもしれません。
意外と機体数の多いスパロボX
発表時に「流用ばっか!」という声の多かったスパロボXも、新規機体数はGガンやガガガのあったスパロボTより多いです。
新規作品率は80%を超えており、意外と多くの機体が作られていたとわかります。
さすがにスパロボVのマイトガインほどではありませんが、ナディア以外の新規作品は15機体を超えており、中々充実したラインナップとなっています。
その分、既存作品からの復帰は控えめで、ダンバイン、F91、べルチル(+マジンカイザー)を合わせても10機体ほどしかありません。
新規参戦作品の機体数が多い分、既存作品は少なく済むものが優先して選出されたのではないでしょうか。
既存作品を重視したスパロボT
面白いのがスパロボTです。
開発期間はスパロボXと同様で1年、新規機体数も大差ないにも関わらず新規作品率は大きく異なります。
新規作品を中心に新規機体が作られていたスパロボV,Xとは異なり、Gガンやガガガといった既存作品にリソースが割かれ、新規作品率は50%を下回っています。
これは「参戦作品は今までで最もユーザーアンケートの結果を重視した」という発言を裏付けているかなと思います。
インサイドのユーザーアンケートからもわかる通り、新規作品よりもGガンやガガガといった既存作品の参戦を望む声が非常に多かったんです。
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そのため、既存のスパロボユーザーのニーズに合わせたリソース配分になったのではないでしょうか。
一方で、新規作品の機体数は少なめです。
10機体を超えているのはレイアースとinfinityのみで、ビバップ、楽園追放、ハーロックは合わせて5機体しかありません。
一応infinityは既存作品という扱いなので、公式通り新規作品をレイアース、ビバップ、楽園追放、ハーロックとしてみます。
すると、新規作品機体数は4作品合計で18機体、新規作品率は30%を下回ります。
この機体数はスパロボXの58機体を大きく下回っており、いかにスパロボTが既存作品に力を入れていたかがわかります。
ただ、スパロボTの新規作品の選定は上手いなと思っています。
ビバップやハーロックは「スパロボに参戦する」というインパクトに反して機体数が少ないため「話題性があるのにエコ」な開発側に優しい作品だと思います。
エコという意味では楽園追放も同様で、近年の作品の中ではユーザー人気が高い、かつ機体数が少ないというのが参戦の大きな理由になっていると思います。
レイアースは待望の参戦で、その期待に応えるように機体数も多いのでユーザーもニッコリ。
ユーザーのニーズを的確に抑えた隙の無い参戦ラインナップです。
これらのデータは次回作の参戦予想をする際に役立ちそうですね。
今回の記事に貼り付けたExcel画像は引用等ご自由にしてもらって構わないので、もし使いたい人がいたらどうぞ。
(ついでにスパロボ道の宣伝をしてくれると嬉しいケド)
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